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諦めたらそこで試合終了だよ。

BUMP OF CHICKEN ツアー「Aurora ark」ツアーファイナル東京ドームに行ってきた

先日、BUMP OF CHICKENのニューアルバム「Aurora arc」に伴う4ヶ月に及ぶライブツアー「Aurora ark」のツアーファイナル東京ドーム公演に行ってきた。
BUMP OF CHICKENの東京ドーム公演は5年ぶりとのこと。そのこともあったのだろうか、メンバーのテンションも高く、演奏・パフォーマンスともに最高のライブだったのではないかと思う。

www.bumpofchicken.com

ライブ中盤、ボーカル・ギターの藤原基央が「もう半分終わっちゃった。あっという間に終わっちゃうぞ。」とこぼした。
それだけ時間が進むのが早く感じた。それは演奏しているメンバーだけじゃなく、あのドームにいたみんながそう感じたんじゃないかな。
そうして演奏された「話がしたいよ」はなんだか特別なものに感じた。自分のプライベートでなだかんだがあったのも関係しているのかもしれない。BUMP OF CHICKENの歌はなんでこんなに聞く人に寄り添ってくれるんだろう。そんなことを今、改めて思う。

BUMP OF CHICKENを初めて聞いたのは今から16,7年くらい前の自分が中学生のころだった。jupiterが出て、巷の人気も急上昇しているときだと思う。
ちょうど、中二病まっさかりの時期にBUMP OF CHICKENの歌は猛烈に突き刺さった。誤解を恐れずに言えば、あの根暗な感じにハマったんだろうなあ。
だけど、そんな曲が今、時を経て未だに自分に寄り添ってくれる。それは物凄くすごいことなんじゃないだろうか。
時間が経って曲の解釈も変わったり、昔感じた印象と変わった部分もあるかもしれない。それでも、自分に寄り添っていてくれるという事実はあの時と何も変わっていないんだろうなあ。

アンコールの2曲目。いよいよ、このツアーの最後の曲だ。
最後は「ガラスのブルース」。これも僕が中学のころ、夢中になって何度も何度も繰り返して聞いた曲だ。目の前のライブのテンションと、昔の聞いていた自分を思い出してグッと胸にこみ上げるものがあった。

アンコールも終わり、名残惜しそうにステージを去るメンバーと一人ステージに残る藤原。
藤原は「魔法みたいな夜だった」と語った。本当に魔法みたいな夜だった。あっという間の2時間だった。

「お前ら今日いっぱい歌ったじゃん、その歌声は未来のお前自身に向かっていくんだと思うよ。未来は何があるかわからないし、つらくてしんどいときが来るかもしれないけど、そういうときに力になれるように。今日の歌声を思い出せなくても、俺たちが歌って思い出す手伝いをするよ。どこにいようと俺たちの音楽はお前のことを絶対に1人にしないから」

ライブが終わるのを名残惜しそうに語っていた。この魔法みたいな夜がずっと続けばいいけど、そんなのありえない。
かけがえのない時間だから、この時間がいつか未来の自分に寄り添ってくれる、そんなことを考えた。
そして藤原からのサプライズがあった。

「こんなにしゃべってるなら、もう1曲ぐらい歌えばいいよな」

会場からは割れんばかりの歓声が溢れた。
そして、「スノースマイル」の演奏が始まった。藤原の演奏に呼ばれるように3人のメンバーもステージに戻って来てくれた。

サプライズのため、ステージの照明の演出などは無し。
非常にシンプルなライトとメンバー4人の演奏。でも、それが今までのステージ演出と対比的で印象に残っている。

スノースマイル」が終わると藤原は「もう一曲できそうだな」と言い、「花の名」を歌い始める。

え、神ですか?

まさかのダブルアンコール2曲目。それだけ今回のツアーが良かったのだろうか。魔法のみたいな夜がこのまま終わらないで欲しいと思ってるような気がした。

曲が終わり、魔法の時間も終わりがきた。

「ツアー終わっちゃうと寂しいよ。でもそんなに簡単にできないから。また、曲を作って、お前に会う口実を作るわ」

そう言い、アンプの上でライブを見守っていたニコルを抱えて藤原はステージを降りていった。

サプライズもあり、なんだか今までのライブよりも演奏される曲と真摯に向き合うことができたライブだった気がする。
ツアーが終わるのは寂しいけど、藤原が言うように、BUMP OF CHICKENが会う口実を作ってくれるのを楽しみに待っていようかな。