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諦めたらそこで試合終了だよ。

マクドナルド創業者レイ・クロックの自伝「成功はゴミ箱の中に」を読んだ

会社の同僚からオススメされたマクドナルド創業者のレイ・クロックさんの自伝「成功はゴミ箱の中に」を読みました!
ユニクロ創業者の柳井さんの「これが僕の人生のバイブ!」という一文から「はじめに」の紹介が始まる辺りからテンションが上がります😀

レイ・クロックがマクドナルドを創業したのは50歳を超えてから

この本を読んで驚いたのですがレイ・クロックがマクドナルドを創業したのはなんと52歳のとき。
それまではペーパーカップを売りながらピアノ演奏者としてダブルワークをこなしたり、不動産ビジネスに投資して詐欺にあったり、マルチミキサーのセールスビジネスを起こしたりと波乱万丈といえる人生を歩んでいます。
そして、52歳のときマルチミキサーのセールスをしているときに、「カリフォルニアのある店で使っているマルチミキサーと同じものを売ってくれよ」という注文が殺到しはじめ、「そのマクドナルド兄弟というのはどんな店なんだろう?」という疑問を確かめるためにカリフォルニアのマクドナルドを訪れそのビジネスモデルに感銘を受けたそうです。

その夜のディナーで、ふたりが話してくれたビジネスモデルは、シンプルで、実に効果的で、大いに感銘を受けた。メニューを最小限に絞っているので、作業効率が非常によいこと……ハンバーガーのメニューはたった二種類で、ハンバーガーとチーズバーガーだけだ。ハンバーガーの肉はフライドポテト同様一〇分の一ポンドで、価格もともに一五セント。チーズバーガーは四セント増し。ソフトドリンクは一〇セントで、一六オンスのミルクシェイクは二〇セント、コーヒーは一杯五セント、これがメニューのすべてだった。

このビジネスモデルに感銘を受け、マクドナルド兄弟からライセンスを受けてレイ・クロックはマクドナルドを創業するんですね。
このビジネスに対する嗅覚は流石としか言えないですね。。。
このビジネスセンスはレイ・クロックの 「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」 という信条があったからこそではないかと思います!

この信条があったからこそ、常に未熟であるからこそのチャレンジ精神を持ち続けることができ、企業が大きくなってからもおごることはなく常に成長を続けられたのではないでしょうか。
この仕事に対する姿勢は見習いたいものです!

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マクドナルドを成功させたレイ・クロックの信念

本書のなかでレイ・クロックは読者に対してこう語りかけます。

やり遂げろ──この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う──才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う──恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教育も違う──世界には教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である。

継続する、やり遂げることが成功へのチャンスだというのです。この信念を持ち続けたからこそレイ・クロックはマクドナルドを世界中に広めることができたのではないかと思います。

幸せを手に入れるためには失敗やリスクを超えていかなければならない

幸せを手にするために常に未熟でいる気持ちを忘れず、これだと思ったことに対してやり遂げる信念を持つ。これがレイ・クロックの仕事の流儀なのです。

孫正義柳井正が尊敬するレイ・クロック

本書の最後にはソフトバンク創業者の孫正義さんとユニクロ会長の柳井正さんの対談が載っています。
お二人ともレイ・クロック、そして日本マクドナルド創業者の藤田田さんを尊敬していることは他のインタビューなどでも話されているのでご存知の方も多いかもしれません。
そのお二人の対談なので起業とは何か、ビジネスとはなにかについてお話されているのでかなり刺激を受けました。
例えば社風に関する話の中で

まあ、話を戻すと意見を自由に言える社風は大切です。僕はいつも言うのだけれど、社長の指示した通りに現場の社員が実行するような会社は間違いなくつぶれます。現場の人間が「社長、それは違います」と言えるような会社にしておかないと知らず知らずのうちに誤った方向に進んでしまう。ただし、現場の社員は社長が本質的に何を指示しているのかを理解しておくこと

と、赤裸々な会社についての話をされています。日本でもトップレベルの経営者の起業精神を知ることができたので非常に勉強になりました!

レイ・クロックも孫さんも柳井さんもアウトサイダーだということをこの対談で言っていて、危なっかしいけどそれをせずにはいられないということを語っています。
こういう思想が共通している点も起業家としてのマインドなんだな、と読んでいて面白かったです。

まとめ

わたし自身、ベンチャー企業のwebエンジニアとして働いている身なのでリスクを取ってチャレンジする精神や会社の危機を乗り越えるエピソードに関して非常に共感を覚える点もありました!
特にレイ・クロックが52歳でマクドナルドを創業したように、いつまでもチャレンジ精神を忘れず挑戦し続けることが大事で自分も常に新しい領域に挑戦することを忘れないようにしようと改めて思いました。
起業を考えている方やベンチャーで働いている人には非常に射さる点も多い一冊になっているかと思うのでオススメの一冊です!