参加するプロジェクトが頻繁に変わることで技術が身につかない問題
普段、仕事では.NetでC#を書いているのですが今月からJavaを書くプロジェクトに投入された。
このことで思うのは、もう少し扱う技術を固定したいということ。
エンタープライズなSIerであれば色々な現場に行ってそこで開発するようなこともあると思う。会社によると思うが私の場合、入社して約2年経つがおよそ3ヶ月単位でプロジェクトが変わっている。これは会社のやりかたや上司のリソース計画によるものだと思う。
しかし、3ヶ月ごとに扱う技術が変わって得られるものは何なんだろう。
色々な技術に触れることができるという面もあると思うが、それ以前にこれから力が伸びていくというフェーズになるとそれが断たれて次の現場に行くことになる。
すごいエンジニアなら3ヶ月もあればキャッチアップして開発もどんどん進めていけることもあるだろう。しかし、残念ながら私はそのような優れたエンジニアというわけでは無いのでブレークスルーが来るまでは時間がかかる。
私のように技術の取得に時間がかかるようなタイプは、なるべくひとつのプロジェクトに長く携わったほうがいいのではないだろうか。
最近では、このプロジェクトでJava頑張っても3ヶ月後には使わなくなるんだよな……なんてネガティブなことも思った。
愚痴っぽくなってしまったが、新入社員も入った季節なので上司となる人には今一度、足りないプロジェクトに人材投入するだけでなく部下の成長ロードマップを考えてみてアサインを決定してみてはどうでしょうか。
「スティーブ・ジョブズ」を見た
映画「スティーブ・ジョブズ」を見た。
見たのは現在公開中のダニー・ボイル監督版で、主演はアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされたマイケル・ファスベンダー。
脚本は映画「ソーシャル・ネットワーク」や「スラムドッグ・ミリオネア」で有名なアーロン・ソーキンさん。
この映画、とにかく最高だった。
スティーブ・ジョブズがAppleやクビになった後のNeXTで行った3つの製品発表会のプレゼンテーション、その舞台裏が舞台となっている。
プレゼンテーションの舞台は
ストーリーは圧倒的なセリフ量の会話劇で全ての登場人物が圧倒的なテンションで話まくる。
この圧倒的なセリフ量は「ソーシャル・ネットワーク」でもそうだったようにたった3つのプレゼンテーション会場のなかで色々なストーリーを描いている。
ただし、脚色も多いようでスティーブ・ジョブズの家族やApple社としては事実とかけ離れているという評価をされているようだ。(スティーブ・ウォズニアックは脚本に関わったためか絶賛しているらしいが・・・)
娘リサとの絶妙な距離感
映画の中でキーとなるのは娘のリサさんとの距離感だと思う。
最初のプレゼンテーションの舞台裏で実の娘では無いとまで言ったリサさんに対して、最後のプレゼンテーションでは本心を打ち明けるシーン、そしてiPod誕生のきっかけを匂わせるシーンにはグッとくること間違いなし。
とにかく登場人物は少ないがその少ない登場人物間での人間関係がうまく描かれていて見終わった後には大きな充実感がありました。こう書いては失礼ですが、スティーブ・ジョブズの良い意味でのクズっぷりも堪能できます。
指揮者としてのスティーブ・ジョブズ
この映画の中でスティーブ・ジョブズが「演奏家は楽器を奏でるが、私はその演奏家を奏でる指揮者だ」というセリフを言うのだが、そのセリフが妙に印象に残っている。
スティーブ・ジョブズの孤高の天才という様子を的確に表すセリフだと思う。
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