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諦めたらそこで試合終了だよ。

【読了】「人は話し方が9割」を読んだメモ

昨日のTBS安住紳一郎アナと明治大学文学部齋藤孝教授の共著「話すチカラ」に引き続き、本屋でランキングのとなりにあった永松茂久さんの「人は話し方が9割 1分で人を動かし、100%好かれる話し方のコツ」を読み終わったので感想とその読書メモを残しておこうと思います!

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目次

 はじめに
第1章 人生は「話し方」で9割決まる
第2章 「また会いたい」と思われる人の話し方
第3章 人に嫌われない話し方
第4章 人を動かす話し方
おわりに

会話がうまくなる方法とは?

本書ではいきなり、会話がうまくなる方法が

会話がうまくなる方法、それは「苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やす」。これだけです。

と述べられています。
本書はこの会話がうまくなる方法を通して、どんな話し方を心がけたほうが良いのか、コミュニケーションとはどういうことなのかということを1冊を通して解説しています。

日本人の自己肯定感は世界的に見て低いというデータが存在しています。
今の日本では好むと好まざるとにかかわらず、言葉、話し方、コミュニケーションの「見える化」が必須となってきています。

自分が話すのが苦手でなにか相手との会話で失敗した経験があるかもしれません。そんな会話で相手から指摘されたことなどで会話を苦手になる場合がある。→自己否定感、肯定感の喪失

話すことを通じて失った自己肯定感は、やはり話すことを通じて取り戻すのが一番です。そこでキーワードになるのが、「全肯定」です。 「話している相手を決して否定しない、そしてあなた自身も否定させない」
相手との間に「否定のない空間」を作るのです。
人は自分を肯定してくれる人を肯定するようにできているので、自分が相手を否定しなければ相手が自分を否定することもなくなっていきます。これが「相互全肯定」の状態で、その体験の中で、自己否定感が薄れ、自己肯定感が高まっていく。

自分自身が「否定のない空間」に身を置くことが大切なんですね。

会話が得意ではない人が話せるようになる3つのコツ

普通の人が、簡単に話せるようになるには3つのコツがあるとされています。それは、

  • 否定禁止
  • 笑顔でうなずく
  • プラストーク

否定禁止

マイナストークは現実の未来がどんどん暗くなってしまいます。マイナストークの空気が会議全体を覆ってしまうと人の潜在能力の低下につながり、だんだんと参加者が口を閉ざしてしまうようになります。

とにかく正解を出さなければいけないという思い込みを捨てて、前向きな意見をどんどんと発言することが大切になります。

笑顔でうなずく

うなずくことで相手は安心するのです。安心感が話すチカラを引き出します。
人間のパフォーマンスは力んだときよりも、リラックスした状態のほうが上がります。

プラストーク

否定禁止に通じる部分もあるのですが、「人を褒める」「感動した話をする」「今の現状をより良くしていこうとする」ことで明るい言葉が空気を作っていきます。

話し方すべての基礎となる「3大原則」

話が上手い人と普通の人には大きな差があるわけではなく「微差」があるのみとこの本では書かれていました。その「微差」というのが、

  • 「人は誰もが自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である」
    • 一番興味がある「相手自身」のことを主役にすれば、自然に相手の感情は高まっていく。「自分を主役にしてくれるあなた自身のことを好きになる」、という簡単な心理です。
  • 「本来、誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している」
  • 「人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる」

という点でした。
たしかに、自分に興味を持ってくれている人に対してはどんどんと話をしたくなりますよね。

「話し方において一番大切なことは、聞くことである」

「話し方において一番大切なことは、聞くことである」

この本は「話し方」についての本なので、少々どういうことなのかわかりにくいかも知れませんが、「話すこと」について大事なのは「相手の話を引き出すためのこちらの聞き方」なんですね。
相手の自己重要感を高めるのに最も有効

「この人はどんな人で、どんなことに興味があるのだろう?」 と、相手に関心を寄せることがファーストステップになります。
相手を観察し、相手が何を求めているのかを真剣に探そう。そうすれば必ずうまくいく

相手の人にいかに自分が関心を寄せているかを伝えることが大事になります。
顔の表情、声の表情、体全体の表情の3つを効果的に活用することです。
笑顔で相手の話を聞き、自分の感情を言葉に乗せ、身振り手振りを使ってリアクションをすることが会話のテクニックです!

話のうまく行く人が使っている拡張話法。

話が上手い人は拡張話法を使います。
拡張話法というのは、

感嘆→反復→共感→称賛→質問

の流れで話を展開する方法です。この流れは何度も繰り返し声に出して暗記したいレベルですね。

共感・・・相手の話を聞いたときに受ける感銘の表現
反復・・・相手の話を繰り返す
共感・・・相手の話に感情を込めて理解を示す
称賛・・・相手を評価する
質問・・・相手の話を中心に展開させていくためにその後を追いかけて聞く

これら拡張話法を使う最大の目的は、「相手の話を広げること」です!

うまく話そうとするから話せなくなるのだ

会話は流暢によどみなく話せるようにならなければ、と思っている人は多いかと思います。

しかし、流暢に話せなくてもじっくり言葉を選びながら話せばいいのです。
「何を伝えたいか」「どういう意識で相手と接しているか」という内面は会話にも必ずにじみ出ているからです。

魔法のキーワード

いつもともに時間を過ごしている人を褒めるために大切な魔法のキーワードがあると、この本には書かれています。
その習慣化してほしいキーワードというのは「やっぱり」ということです。
普段から思っていたというアンダーメッセージを含めることで相手に嬉しい気持ちが湧き起こるとされています。

会話で心がけておくべきこと

この本では会話で常に心がけておくべきことは、「自分の話したいことではなく、相手の求めている話をする」ということとされています。
自分の話をして満足するのではなく、良いコミュニケーションというのは相手の話を引き出すこと。そのために、相手の求める話をすること、お役に立ちたいという気持ちを伝えることが大切なのかなと思いました!
決して「うまく話そう」とする必要は無いんですね。

また話すときのテクニックとして「あなた」を多用するのも良さそうです。そうすることで、相手を主役として話をすることができるんですね。
もし機会があれば自分の会話のなかで「私は」と「あなたは」のどちらが多いか確認してみると良さそうです。「私は」が多い場合は自分の話をしてしまいがちになっている証拠ですね。

「嫌われない話し方」は「好かれる話し方」以上に重要

「嫌われない話し方」は「好かれる話し方」以上に重要とされています。
話し方の上手な人は、一度人から嫌われてしまうと、その後どんなに頑張ってもリカバリーが難しいことを知っていて、好かれるよりも嫌われない話し方をすることに細心の注意を払います。

自分が嫌いな相手でも相手に共感する言葉、寄り添う言葉でコミュニケーションを繋げていけば必ずあなたの魅力は上がります。

相手の気分を害するような余計な一言をいわないようにするのも大切なポイントですね。

また、ついつい正論を言ってしまう人もいるかと思います。正論自体は悪いわけではないのですが、正論を言われると言われた相手は逃げ場を失って傷ついてしまう場合もあるかもしれません。
ポイントは相手を傷つけないように正論を伝えるということかもしれません。

悩んでいる人に対してはポジティブな意見を言うよりも、共感してあげること。 悩んでいる人と向き合ったときに一番相手に寄り添う言葉。それは「一緒に考えよう。」

人に嫌われる話し方

嫌われる話し方は以下の7パターンがあるといえます。

1、4Dワードを連発する人
4Dワードとは、でも、だって、どうせ、ダメ
でも、は使いがちだけど連発しているとネガティブトークになってしまう。まずは相手を肯定してあげることが大切。
2、突っ込んだ男女関係や下ネタを話す人
3、お笑い芸人の真似をする人
相手を下手にイジるのは良くない
4、話をまとめてしまう人
あくまで話し方の基本は、相手の話を引き出し、広げ、気持ちよく話してもらえるような聞き上手になること。
5、相手の話を奪う人
相手との共通点が見つかっても相手から話を奪わないこと。あくまで話し方の基本は、聞き上手になること。
6、すぐになれなれしい口を聞く人
7、負け惜しみを言う人

コミュニケーションの上手な人は折に触れ、感謝の言葉を口にしている。いい言葉を口にするのは精神衛生上、ものすごくプラスの効果があります。 逆に自分が褒められたら、謙遜しすぎずにありがたく言葉を受け取ることも大事なことです。

「言葉の意味」だけではなく、「その奥にある感情」にフォーカスする 相手の言葉を額面通り受け取らず、本当の感情に気づいてあげる

今後、誰かと話すときは「幸せでありますように。」と祈りながら話してみる。 そうすることで相手に好意が伝わり、愚痴や不平不満のマイナストークが減っていく。

最後に

「話し方は心のあり方によって決まる。」 話し方と考え方の融合であるとこの本を通して勉強になりました!