チームを変えたくて「カイゼン・ジャーニー」を読んだ。
最近チーム開発を行う上で、チームの運営やチームワークの強化についてなどを学びたくて「カイゼン・ジャーニー」を読んだのでメモ。
本書の構成について
この本は3部構成になっていて、主人公の江島がひとつずつ知見を得て成長していきながらアジャイル開発を実践していく。
それぞれの部構成は、
- 1部:江島が転職を考えながら悶々とした日々を過ごすなかで勉強会で出会った現場を変える方法をまずは一人で実践していく。
- 2部:自社サービスの開発を通してチームでのアジャイル開発について悩みながらも実践していく。
- 3部:SIの請負案件に戻り、そのなかでアジャイルな開発を通して「越境するチームワーク」を身に着けていく。
以上の内容になっている。
物語を通して各章で開発のプラクティスを学べるのでわかりやすくページをめくる手が止まらなかった。
悩める現場の共通課題
この本を読んで興味深かったのは、主人公の江島が悩んでいることが今自分のチームにすっぽりと当てはまることだった。 きっと、システム開発の問題というのはうまく行っていないチーム、どの現場でも共通しているものなのだと考えさせられた。
その点で、この本で学べる知識はそのまま自分のチームで応用することができそうだった。 さっそく、自分のチームでも毎週末のふりかえりやKPTを行ってみたり、1on1が始まっている。
また、自分のチームはまだアジャイルやスクラムまでは取り組めていないが、スプリントランニングやプロダクトバックログ、インセプションデッキ、Working Agreement、ファイブフィンガー、ドラッカー風エクササイズ、期待値マネジメント...etcそれらのプラクティスをストーリーの展開に合わせて網羅的に学べたので非常にわかりやすかった。
この本で出てくるプラクティスをすべていきなり実践するのは難しいと思うので、自分の現場に合うようにまずはふりかえりを始めとして徐々にチームをいい方向に変えていけたらと思う。
チーム開発やアジャイルに興味があるけれども、まだ何をしていいかわからないというエンジニアや、リーダー見習いのような人はこれを読んでみると学びがあるかもしれない。