Googleの就職試験の難問は無駄?
Googleの就職試験といえば「マンハッタンにガソリンスタンドはいくつあるか」みたいなフェルミ推定的な問題が出されることが有名ですが最近読んでいるWORK RULESというラズロ・ボックというGoogleの人事担当の人が書いた本でこの問題は無駄だったと書かれていました。(しかし、これからもこういう問題を出す面接官は無くならないだろう、とも書かれていました。)
なぜ、このような難問が無駄だったかというとこの問題が解けるからといってその人が本当にクリエイティブな人材かというのは判断できない、という結果が得られたからだそうです。
たしかに、この問題が解けたとしても人間的に協調性がなかったりしたら最悪ですもんね。"ソフトウェアはチームスポーツ"ですから(これは同じくGoogleのエンジニアが書いたTEAM GEEKに書いてある)。
また、面接時の評価からパフォーマンスをどの程度予想できるかを実験した結果によると実務と同じ課題を課すことが最も効果的であるとも書いてありました。しかし、実務と同じことを試験とするのはほとんどの場合は難しいので、一般的な試験問題を課すことがその次に採用効果の高い試験であるらしい。この場合の一般的な試験問題というのは日本でいうSPI試験でしょうか。
ちなみに、履歴書の字が綺麗かどうかによって判定できる割合は0.04%らしいです。
日本では未だに手書きの履歴書が多いと思いますがそれで判断すると貴重な人材を逃してしまうかもしれませんね。
ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える
posted with amazlet at 15.10.07